
中古でも見かけることがなくなってしまったグレコのオリジナルデザインモデルGO-1400、1979年製です。ジャパンビンテージ愛好家の方々の垂涎の一本になっている本機は、スルーネック構造、ゴールドメッキパーツ、アクティブサーキット、アーチトップボディなど当時高級機種のみに許された仕様をすべてぶち込んだシリーズ最上位機種、非常にレアなギターです。
動画です。歪のセッティングは固定、音色の変化はすべてGO1400のコントロールによって行っています。各ピックアップはミニスイッチによって複数のサウンドを生み出します。また、アクティブサーキットをOnにすることでブースター的な効果が得られます。しかも3Band EQによってブーストした音の調整も自由自在。
クリーン。より各スイッチ、アクティブサーキットによるサウンド変化がわかるかと思います。
ドライブサウンド。


ヘッドにあしらわれたインレイ・ロゴは埋め込みの精度が非常に高く、突板に掘られた溝がぴったりで全く隙間が見られません。さすが日本製!
反射でわかりにくいですが、ナットが非常に凝っており、ブラスと牛骨を合わせたものになっています。

こちらのGO-1400、初期のオリジナルではハードテイルの仕様ですが、後からTSビブラート搭載仕様になります。今回出品の個体はあとからTSビブラートに換装されたもののため、オリジナルのブリッジ留めネジの穴を埋めた後が残っています(写真左中央の丸い跡、全部3か所御座います)。
TSビブラートですが、オクターブ調整、弦高調整のネジ類にサビはあるもののさすがは日本製、動作は完動。やはり手を載せる部分のためか、ゴールドメッキはかなりくすんでいますが、年代相応かと思います。

シンクロナイズドトレモロとは異なりスプリングを押さえた際の反発力を利用したシステム。ザクリの中におさめられた各パーツにはサビはなく切な状態を保っています。(上蓋の金属プレートも付属)

トップと同じく、塗装面のつやは美しい状態に保たれていますが、打痕がいくつか見られます。ビブラートシステムのキャビティの蓋(金属のプレート)ももちろん付属。


ネックはメイプルとウォルナットを組み合わせた7ピース構造。スルーネックでボディエンドまでこの構造が達しています。当時の定価は¥140,000ですが、現在同仕様のギターを作ったら軽く倍以上するのではないでしょうか。

搭載されているピックアップは基本的にはハムバッカーですが、スイッチ類によって多彩なサウンドを出力します。これもこのモデルの大きな特徴です。

一見複雑に見えるコントロールですが、うまく考えられた配置で、それぞれの機能をしっかり把握すればスムーズにつけると思います。写真上左側から時計回りに各コントロールの機能をご紹介します。
アクティブEQ(Treble、Mid.、Bassの順)、アクティヴサーキットのOnOffスイッチ、リアピックアップのフェイズスイッチ、フロントピックアップのパラレル・シリーズ切り替えスイッチ、アクティブサーキットの効き具合を決めるインテンシティ、そしてマスターボリュームです。
アクティヴサーキットは常にOnにするのではなく、ここぞという場面での音色のブーストを狙うと楽しいと思います。インテンシティをフルにするとかなりブーストされます。アクティブEQはブースト・カットともによく効くのでかなりのサウンド変化を手元操作で行えることになります。インテンシティを低めに設定すれば微妙な変化も出せます。
パラレル・シリーズスイッチ(グレコの名称では「パラフレーズスイッチ」)はフロントピックアップを一つのハムバッキングにするか、二つのシングルコイルのハーフトーンにするかを切り替えます。シャキッとしたハーフトーンから腰の据わったハムバッキングトーンにスイッチ一つで切り替えできます。
フェイズスイッチはリアピックアップの二つのコイルの位相を逆位相にするスイッチで。このスイッチによって低域の削れたシャキシャキのサウンドを引き出せます。
パラレル・シリーズ切り替えスイッチ、フェイズスイッチで各ピックアップの音を切り替えられるため、ピックアップセレクターのセンターポジションの音色は4種類になります。
文章にしてしまうとややこしいですが、各スイッチの機能をしっかり把握するとかなり多彩なサウンドを作れそうです。

バックパネルのネジが2本、ビブラートシステム内部のネジ1本(仮止め的な用途のもの)が欠品しております。機能上の問題はないのでそのままにしておりますが、必要に応じて近い規格のネジで代用もできます。
こちらGO-1400、ジャパンビンテージのファンの方はもちろん、一本のギターの手元のコントロールで多彩なサウンドを出したい現代ギタリストにも試していただきたい一本です。なかなか中古でも出てこないギターのため、探していた方はこの機会にご検討を!
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とっても懐かしいです。高校入学祝いに父親に買って貰ったギターです。部屋のコンポーネントステレオとどちらがいい?と聞かれ迷わずGO1400と答えました。ほとんど使用する事無く、今は実家で埃をかぶっています。今思うと当時安月給の父親がよくあんな高い物買ってくれたなぁって感じです。あれからもう37年が経ちます。音出るのかなぁ・・今度試してみよう
っと・・他にもアリアプロ2のTSシリーズ(中3の時、渡辺香津美のコンサートに行って懸賞で一等が当たり、渡辺香津美さん本人から手渡しでいただいたギター)、フォークギターから初めてエレキに替えた1本目、HSアンダーソンのストラトなどたくさんあったと思います。平成28年3月吉日