フレットすり合わせ基本料金(税別)
¥600×フレット数 + 楽器ごとの基本調整最低限コース料金
基本的な施工内容
- 浮き上がっているフレットの再プレス・打ち込み(解消しない場合はオプション4~6施工)
- フレットの高さを揃えるための切削加工
- フレット頂点幅および断面形状修正切削
- フレット両端の面取り加工
- 基本調整(各種・仕様ごとの基本調整標準コースと同内容)
オプション
- 切削前一番低いフレットの高さが低い場合(フレットの有効高が幅2.6mm以上のフレットは高さ1.1mm以下、幅2.5mm以下のフレットは高さ1.0mm以下):¥100×フレット数加算※
- ステンレスフレット:¥100+フレット数加算
- 多弦ギター:弦一本増える毎に¥100×フレット数加算
- 多弦ベース:弦一本増える毎に¥150×フレット数加算
- セットネック・スルーネック・アコースティックギター:¥2,000加算
- ローズ・エボニー指板フレット浮き補修・固定、フレット両端のバリ取り:基本料金¥5,000+施工1フレットにつき¥300加算
- メイプル指板などの塗装指板のフレット浮き補修・固定、フレット両端のバリ取り:基本料金¥2,000+施工1フレットにつき¥500加算
- 浮いたフレットを抜いてR修正の上で打ち直し(可能な場合のみ):1か所につき+¥2,000
- その他:以上にない仕様、オプション等についても遠慮なくご相談ください。
※ご参考
フレットの高さを揃えた直後はフレット頂点は幅広の平らな面になっています。この面をそのままでは音程が不安定になったりバズが生じやすいといった不都合があるため、高さを揃えた上でフレットの形状を整える工程が必要になります。この形状によってはすり合わせ後の弾き心地を大きく左右する非常に重要な工程です。この作業はフレットの高さが低いほど、幅が広いほど難易度が高くなり時間も要するためある程度低くなっているフレットはアップチャージ加算を設定させていただいております。ちゃんと作られたギター、ベースであれば新品時のフレット高さはジャンボフレットで1.3~1.5mm、スモールフレットで1.1~1.2mmくらい、塗装指板は塗膜の厚み分それらよりも若干低くなっています。
フレットの減りは中古品の状態説明などでフレットがほとんど摩耗していない状態を「フレット残量9割」といった表現が用いられることが多く誤解が生じていますが、実際は0.1mm低くなるだけでもかなり弾き込む必要がありますし、特定のフレットに0.1mmの深さの凹みが生じている場合はそこよりもロー側は音詰まりが生じます。つまり実測で「残量9割」であるならフレットはかなり摩耗しており弾き心地も新品時とは乖離している状態と言えます。実際当店で凹み解消のためのフレットすり合わせを行った例では切削量は0.05mm未満で十分なことも多く、ちょっとした摩耗、凹みでも視認上は結構減っているように感じるものだと言えます。
フレットの高さが不揃いになってしまっている要因の一つにフレットの浮き上がりがあります。保管状態が悪い場合などに多発する現象です。フレットの溝が傷んでいてフレットが固定できていない状態のギター・ベースはフレットすり合わせの前に上記オプション4~6の処置が必須となります。ただし、指板全体にわたって多くのフレットにフレット浮きが見られる場合はフレット交換をした方が予後良好で結果的にコスパも良くなることも多いのく、実機をしっかり点検の上で検討する必要があります。
以下フォームよりご相談も受けつけております!