レアモデル Greco LS-120CRS 1988年製(Sold Out)

Gibson L5-Sのコピーモデル、Greco LS120CRS!

Gibsonの最高峰箱物エレキギターL-5CESのソリッドギターバージョンとして70年代に生産されていたL5-S(SolidのS)を細部までコピーしたマニアックなギターが今回出品のGreco LS-120CRSです。Grecoブランドでも1988年から3年ほどしか生産されず(89年以降は型番LSG-1200)、本家L-5S以上にレアなギターになってしまった本機、中古品を見かけることはほとんどなく幻のギターと言って差し支えないのでは。

メイプルボディのソリッドギターで弦長はレスポールなどと同じミディアムスケール(L-5CESはGibsonでは珍しいロングスケール)となっています。3本のメイプルをウォルナット材を介して合わせたマルチピース構造のネックと豪華なアバロンのブロックインレイ、フラワーポットインレイなど豪華装飾にL5の血脈を感じさせます。

動画です。まずはクリーン。アンプはFender Vibro King.

クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive.

先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。

ボディトップ。メイプルの杢が映える美しいチェリーサンバーストフィニッシュ。古いギターですので小さな打痕や小傷等使用感はありますが、全体的には経年の割にはかなりきれいな状態。この写真ではわかりにくいですが、ブリッジのスタッドを一度移動した痕跡があります(下写真参照)。テールピースのダイヤモンドインレイは位置がずれていたので裏側のネジ穴部分を加工しなおして位置修正いたしました。
ロングトラベルブリッジのスタッド付近にスタッド穴をあけて埋め直した跡があります。おそらく、以前のオーナーさんがいったんブリッジを交換、あとから元に戻したのだと思われます。ブリッジの下に隠れ目立ちませんが、その部分は塗装はされておらず木部(埋め木の部分)が露出しています。
ピックアップはグレコのオリジナルGreco Dry。電気系の動作は良好。
ボディバック。よ~く探せば若干の使用感も見つけられますが写真の通り30年近く前のギターとは思えないくらいきれいです。コントロールキャビティのパネルもメイプル製、こういったところまでオリジナルを忠実に再現しています。このパネルのネジが紛失してしまったのか間に合わせのものが取り付けられていてサイズもあっていなかったのでブラス製のネジに置き換えました。
指板はエボニー、磨きこまれた艶が美しいです。ブロックインレイは樹脂ではなくアバロン。ゴージャス!
当店入荷時、フレット減りはそれほどなく、目立つ凹凸もなかったのですが若干のフレット高の不揃いがあったので擦り合わせを行いました。そのため凹み等はなくこれからも長く弾きこんでいただけると思います。フレット擦り合わせの際はトラスロッドの余裕を稼ぐため(後述)ロー側とハイ側を少し多めに削っています。
3本のメイプル材をウォルナット材を介して張り合わせた強固で狂いの起きにくい構造のネックです。ここも本家Gibsonに倣ってチェリーサンバーストに塗装されています。

当店入荷時は012~054の弦が張られておりレギュラーチューニングで調整されていました。その時点でネックはほぼストレートでしたが、トラスロッドの残りが僅かという状態でした。今回フレット擦り合わせをする際にトラスロッドの余裕を稼ぐ目的でロー側とハイ側は少し多めに擦り合わせを行っているので、元の状態よりは(012~の弦でも)余裕はあるかと思いますが、013~以上の弦ではネックをまっすぐに調整できない可能性があります。010~などソリッドギターで一般的に使用する弦では十分余裕があるかと思います。

ヘッド。フラワーポットのインレイも丁寧に模写されています。ペグのゴールドメッキはさすがにくすんでいますが、もともと劣化しやすいゴールドパーツのメッキが他のパーツも含めて30年を経てこの程度のくすみであればかなり状態は良いといえます。勿論動作もOK。ナットは牛骨。もともと012~の弦に合わせて調整されていたギターですが一般的な010~の弦でもそのままで大丈夫ですが、気になる方はナットをお使いの弦に合わせて作り直すのもアリだと思います。
ヘッド裏。ここまでチェリーサンバーストフィニッシュ、凝ってますね。

発売当時定価¥120,000で国産メーカーのギターとしては高級機だった本機、フレイムメイプル削り出しのボディ、マルチピースネック、豪華なインレイなどを現在再現すると軽く倍以上の価格になってしまうのでは・・・。ブリッジスタッドを開け直した跡(綺麗に埋めてあります)があることから本モデルの中古品としては低めの価格設定とさせていただいておりますが、修理箇所は目立ちませんし、その他の状態は良好でフレット擦り合わせも行っているのでお探しの方にはお買い得な出物と思います。

今回010~046の弦を張り、レギュラーチューニングで調整しました。メイプルボディらしい煌びやかな感触のサウンドはレスポールとは異なった個性ですが、太い弦を張ってトーンを絞り気味にしてジャジーに楽しむのもありかと思います(元々のオーナーさんはそのように使用していました)。そういった意味ではステージ上で箱物ギターのハウリングに悩むジャズギタリストにもオススメです。もちろんロックサウンドを求める方やレアなギターに興味がある方、GibsonのL-5Sだと手が届かないけどGrecoなら・・・という方にも!

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